
気になる病名や
キーワードから探す
LD(学習障害)では、知的な遅れはないのに勉強をがんばっても学習の効果が上がらず、得意・不得意に大きなばらつきがみられます。
なお、教育方面と医学方面では、LD(学習障害)のとらえ方が異なります。
● 約束などを聞き間違えたり、聞き逃したりする
● うまく言葉が出ない
● 推論とは、「わかっていないことを、わかっていることから想像・予想すること」
勉強では、例えば既に分かっている辺の長さから図形の高さを求めることが難しいことがある
● 文章を読むのにとても時間がかかる(一字ずつ読む)
● 文章題が解けないことがある
● 形の似た文字を間違える
● 計算問題を間違える(繰り上がりなどは特に難しい)
大人になっても、LD(学習障害)のせいでさまざまな困りごとが出てきます。
LD(学習障害)の人の場合、単に繰り返し勉強しているだけでは学力が伸びません。
まず、LD(学習障害)に早く気付くことが大切です。
そして、本人が理解できるペースで学べるよう、教材や学習方法を工夫します。
「勉強(努力)していないからだ」と責めてはいけません。責めると、二次障害につながってしまう場合があります。
LD(学習障害)の場合、学校などでの相談・支援が重要な役割を果たします。
【参考】
1) 厚生労働省. 発達障害の理解~メンタルヘルスに配慮すべき人への支援~, 令和元(2019)年10月
2) 文部科学省. 通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について. 令和4(2022)年12月, p.4.
3) 広島県. 支援者のための発達障害支援ガイドブック. 令和4(2022)年3月. https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/486302.pdf [2024年12月18日アクセス]
監修(五十音順)
医療法人南風会万葉クリニック 子どものこころセンター絆 センター長 飯田 順三 先生
国立大学法人信州大学医学部 子どものこころの発達医学教室 教授 本田 秀夫 先生
社会医療法人啓仁会堺咲花病院 副院長 村上 佳津美 先生