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治療は大きく「心理社会的治療・環境調整」と「薬物療法」に分けられます。
● ソーシャルスキルトレーニング(SST:社会生活訓練)
・対象:本人
・概要:自らの特性を知り社会生活に適応するためのスキルを学ぶ2,4)
・具体例:複数の人で集まって生活や仕事など、よくある場面のロールプレイをする4)
● ペアレント・トレーニング(PT)2)
・対象:神経発達症(発達障害)の子どもの親
・概要:子どもの特性を知り、接し方を学ぶ
・具体例:好ましい行動→ほめる、好ましくない行動→無視、危険な行動→叱るなど
詳しくはこちらをご参照ください。
LD(学習障害)では、苦手なものを検査やテストで評価したうえで、苦手さの特徴に合わせた指導をしていきます。以下に具体例を示します。
【参考】
1) 海老島健, 石飛信 ほか. 児童・青年期精神疾患の薬物治療ガイドライン(中村和彦編). 東京, じほう, 2018, pp.50-78, 83.
2) ADHDの診断・治療指針に関する研究会、齊藤万比古・飯田順三編集. 注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン 第5版. 東京, じほう, 2022, pp.(24-25), (35-39), 276-283, 293-299, 360-370.
3) 尾崎紀夫・三村將(監修).水野雅文・村井俊哉・明智龍男(編集).標準精神医学 第9版.東京,医学書院,2024,pp.260.
4) 平岩幹男. データで読み解く発達障害(平岩幹男総編集, 岡明ほか専門編集). 東京, 中山書店, 2016, pp.198-199.
5) 日本発達障害ネットワーク JDDnet作成, 日本ペアレント・トレーニング研究会協力. ペアレント・トレーニング実践ガイドブック(令和元年度障害者総合福祉推進事業). 2020, pp.12-13.
6) 平岩幹男, 松田幸都枝, 関あゆみ. データで読み解く発達障害(平岩幹男総編集, 岡明ほか専門編集). 東京, 中山書店, 2016, pp.204-205, 208-209, 226-232.
7) 若宮英司. 特異的発達障害 診断・治療のための実践ガイドライン-わかりやすい診断手順と支援の実際- 特異的発達障害の臨床診断と治療指針作成に関する研究チーム編集(編集代表 稲垣真澄). 東京, 診断と治療社, 2010, p.133.
8) 樋端佑樹ほか. 精神医学. 2016, 58(7), 623-631.
9) 根來秀樹. 児童青年精神医学とその近接領域. 2019, 60(1), 98-101.
監修(五十音順)
医療法人南風会万葉クリニック 子どものこころセンター絆 センター長 飯田 順三 先生
国立大学法人信州大学医学部 子どものこころの発達医学教室 教授 本田 秀夫 先生
社会医療法人啓仁会堺咲花病院 副院長 村上 佳津美 先生