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相談・受診する前に
相談・受診前の準備(=情報のまとめ)がとても大切1)
【相談・受診時によく受ける質問】
● これまでの生育歴
● 気になっていること
● いつから、どのように困っているか
● (これまでに検査を受けている場合)検査結果の内容 など
相談・受診では、多くの人がサポートしてくれます。
サポートしてくれる人はたくさんの情報を集める必要があるので、上に示したようなことを細かく尋ねます。そのため、相談・受診時間は長くなりがちです。
患者さんやご家族・周囲の人からの説明もその都度行うことになりますが、相談・受診される側の人に情報をスムーズに伝えられるよう、まとめておきましょう。
準備① 今の“生活の困りごと”、“周囲から言われたこと”をそのまま書き留めましょう
今、何に困っていますか?
● 言葉の発達が、他の子より遅い
● 子どもが学校へ/大人が職場に行きたくない/行けなくなった
● いつも怒られるから、落ち込んでやる気が出ない
困りごとや周囲から何か言われたことなど、いろいろあると思います。
思い当たることを書き留めておきましょう。
具体的な状況・場面の例や周囲から言われたことがあれば、それもそのまま書きましょう。
子どもの場合
急に予定を変えようとすると、怒りだしたりぐずったりする。
大人の場合
普通に仕事をしているだけなのに怒られる。
準備② 生育歴をまとめましょう1)
これまでにどのような苦労があったのか、どのようなときに“生きにくさ”を感じたのか、まとめておきましょう。
時系列に沿ってまとめると、受け取り側(相談員・医療従事者など)もわかりやすいでしょう。
子どもの場合
生育歴の参考になるものがあるとよいでしょう。
大人の場合
思い出せる限りで、今までの困りごと、生きにくさにつながることを書き留めておくと話がしやすくなります。例えば、以下のようなものです。
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【参考】
【参考】
1) 国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター. 医療・相談機関へ行くときには.
http://www.rehab.go.jp/ddis/howto/consult/visit_hospital/ [2024年7月3日アクセス]
監修(五十音順)
医療法人南風会万葉クリニック 子どものこころセンター絆 センター長 飯田 順三 先生
国立大学法人信州大学医学部 子どものこころの発達医学教室 教授 本田 秀夫 先生
社会医療法人啓仁会堺咲花病院 副院長 村上 佳津美 先生
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