- はじめに
- 痛みは私たちの身体を守る大事なサイン
- こころと身体はつながっています
- 痛みのケアってどういうもの?
- あなたの言葉で伝えましょう
- 生活のリズムを大切に
- あなたらしく暮らすためのヒント
- こんなときはどうすればよいでしょう?
心配ごとがあると身体の痛みも増えるように感じたことはありませんか?こころと身体は互いに影響を与えあっているのです。つらいときには、まわりの助けを借りてみましょう。心配ごとをひとつへらせるかもしれません。
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身体だけで感じるもの?
子供のころ、いやなことがあるとお腹が痛くなったりしませんでしたか? 不安や心配ごとがあると、身体にも不調があらわれやすくなりますよね。
がんの告知を受けたとき、誰もが不安で押しつぶされそうになります。これからの治療のこと、仕事のこと、家族のこと、経済的な負担など、さまざまな不安や心配ごとがわきおこってきます。
その中にはまわりに伝えやすいものと伝えにくいものがあります。これらは一つひとつ独立しているのではなく、相互に関わっています。一つ悩みが解決することで他の痛みが軽くなったりすることもあるのです。 -
ひとまず「助けて」と伝えましょう
伝えやすい痛み
身体で感じている不快感をあなたの言葉で伝え、主治医と相談しながら、少しでも和らげる方法を考えていきましょう。血液検査をはじめいろいろな検査データから、痛みの原因がわかることもあります。主治医と一緒に原因を探り、こころと身体のバランスを考えながら治療計画を進めていきましょう。身体で感じる痛み 不快感、もやもや感 違和感伝えにくい痛み
身体にあらわれる痛み以外にも、仕事のこと、経済的な不安、家族のこと、社会から疎外されているような孤独感や生きがいの喪失感など、こころの不安や悩みがあるかもしれません。そうしたつらさは医療者には相談すべきでないと考えていませんか?
あなたが不安に思っていること、つらいと感じていること、思い切って身近な主治医や看護師に打ち明けてみませんか?
あなたの心配ごとを一緒に考えてくれる専門家を紹介してくれたり、いろいろなアドバイスが得られるかもしれません。こころと身体はつながっています。バランスをとりながら、痛みを和らげていくことで、こころも身体も少しずつ回復していくでしょう。
あなたは一人ではないことを、忘れないでください。今後の治療への不安 仕事に関わる不安・心配ごと 経済的な不安 家族や医療者とのコミュニケーション・悩み
社会から疎外されているような孤独感 生きがいの喪失感 など -
痛みの表現はむずかしい
感じている痛みや違和感を言葉で表現するのはとてもむずかしいですよね。
よく使われる表現をあげてみました。
鋭い・重い・鈍い・ずしーんとした・重だるい・ずきずき・ずんずん・ぴりぴり・きりきり・じんじん・しくしく・ちりちり・ひりひり・がんがん・ちくちく・電気が走るような・しびれるような・焼けるような・締め付けられるような・殴られたような・割れるような・脈打つような・針で刺すような・引きつるような・どくどくするような・うずくような・しみるような