メトレレプチンの自己注射

メトレレプチントップ治療薬メトレレプチンメトレレプチンの自己注射

あらかじめ医療機関で注射方法の教育訓練を十分に受け、確実に注射できると医師から判断された患者さんは、メトレレプチンの自己注射を行うことができます。
自己注射する場合は医師から十分に説明を受け、「メトレレプチン皮下注用11.25mg「シオノギ」在宅自己注射説明書」を必ず読んでから使用してください。
「メトレレプチン皮下注用11.25mg「シオノギ」在宅自己注射説明書」の内容は以下のとおりです。

メトレレプチン皮下注用は、使用するまでは凍結を避けて冷蔵庫など（2～8℃）で保管してください。
この薬の溶かし方、投与量、投与方法は、医師から十分説明を受けてください。
使うときに注射液を調製し、調製後は速やかに使用してください。
同一部位へ繰り返して注射しないようにしてください。
シリンジおよび注射針の使用は１回限りとします。
注射針をシリンジからはずす際は、針刺し事故に十分ご注意ください。
使用済みのバイアル、注射針、シリンジおよびアンプルは、廃棄容器に入れて子供の手の届かないところに保管してください。また、医療用廃棄物になりますので、一般の家庭ゴミとは一緒に捨てないでください。診療している施設にご返却していただきます。来院の際に忘れずにお持ちください。（未使用のものはそのまま返却してください）

毎日同じ時刻にメトレレプチンの注射を行います。
両手を液体石鹸などできれいに洗います。
冷蔵庫からメトレレプチン皮下注用の入ったバイアルを取り出し、室温で5分間おきます。
注射を行う際には、必ず投与量を確認してください。

メトレレプチン皮下注用の入ったバイアル
注射用水の入ったアンプル
シリンジ（2種類：調製用・注射用）
注射針（2種類：調製用・注射用）

調製用針：

注射用水をアンプルから抜き取り、バイアルの中に注入し、溶かした注射液をバイアルからシリンジへ吸引するための調製用針1本（太い針：例えば18G）

注射用針：

この注射液を腹部に注射するための注射用針1本（細い針：例えば27G）
廃棄容器（例：密封でき、耐貫通性のあるもの　等）
消毒用アルコール綿（2枚）

メトレレプチン皮下注用
の入ったバイアル
注射用水の入った
アンプル
2.5mLシリンジ
（調製用）
1mLシリンジ
（自己注射用）
18G注射針
（調製用）
27G注射針
（自己注射用）

調製は注射直前に行ってください

2.5mLシリンジ（調製用）に、18G注射針（調製用）を付けます。

アンプルを、円を描くように軽く振り、注射用水を下の部分に集めます。
アンプル枝部の「・」の印の部分を、消毒用アルコール綿でていねいに拭きます。

利き手の親指をあて「・」の印と反対側へ倒してアンプルを折ります。

※手前に近づけるように折ったり、指先に力を入れすぎると指先を傷めたり、アンプルを破損する危険があるのでご注意ください。
2.5mLシリンジのピストンを引いて、注射用水を2.2mLより少し多めに吸います。

※針先やアンプルの切り口に指などが触れないようにご注意ください。

シリンジを上に向けて中の空気を抜きながら、ピストンを軽く押して2.2mLの目盛に合わせます。
バイアルのキャップを外し、ゴム栓を消毒用アルコール綿でていねいに拭きます。

シリンジの18G注射針をバイアルのゴム栓の中央に刺し、注射用水を押し出した後、シリンジの18G注射針を抜き、針にキャップをつけます。
バイアルを振り混ぜて、メトレレプチンの粉が見えなくなるまで溶解させます。
2.5mLシリンジから18G注射針をはずし、1mLシリンジ（自己注射用）に付けます。

1mLシリンジのピストンを投与量まで引いて空気を吸い、バイアルのゴム栓の中央にゆっくりと刺して、シリンジ内の空気をすべて入れます。
シリンジが上を向くようにバイアルごと倒立させて、針先が注射液に触れる角度で、ピストンを引きます。注射液を投与量の目盛より少し多めにシリンジ内に吸い、18G注射針を抜きます。

シリンジが上を向くようにバイアルごと倒立させて、針先が注射液に触れる角度で、ピストンを引きます。注射液を投与量の目盛より少し多めにシリンジ内に吸い、18G注射針を抜きます。
1mLシリンジの18G注射針をはずし、27G注射針（自己注射用）に付け替えます。

シリンジの針先を上に向けてピストンを軽く押して、シリンジおよび針先の中の空気を抜き、投与量の目盛に合わせます。
注射液の調製後は速やかに注射するようにしてください

腹部または大腿に注射部位を決めます。※同じところに繰り返して注射すると、注射部位が硬くなってしまうので、毎回注射部位を変えるようにしましょう。

※同じところに繰り返して注射すると、注射部位が硬くなってしまうので、毎回注射部位を変えるようにしましょう。

アルコール綿で、注射部位の中心から外側に向かって円を描くように軽く拭き、皮膚を消毒します。

利き手で注射液の入ったシリンジを持ち、反対の手で注射部位の皮膚を軽くつまみ、針先が皮膚の下に入り、注射針と皮膚が45度になるように、まっすぐに針を刺します。

※軽くピストンを引き、シリンジ中に血液が返ってこないことを確認してから、ゆっくりと注射します。もし、シリンジの中に血液が返ってきたら、針を抜いて別の場所を探しましょう。

メトレレプチンの注射液の注射が終わったら、注射針を皮膚から抜き、アルコール綿で注射部位を拭きます。（注射部位はもまないでください。）
注射記録をつけましょう。

※使用済みの注射針（18G、27G）、シリンジ（2.5mL、1mL）およびアンプルは、すべて廃棄容器に捨ててください。バイアルに残った注射液は、使用しないでください。バイアルは注射液が残ったままでかまいませんので、元の箱に戻します。