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新型コロナウイルス感染症は
もう心配ない、と
思っていませんか?
新型コロナウイルス感染症が国内で初めて確認されてから6年。ウイルスとの共生が進み慣れが広がる一方で、重症化リスクのある人がいるのも事実です。2026年以降も流行が継続しており、7月に入って西日本を中心に患者数が増加傾向にあります※1。自分のリスクを知ることで、重症化の可能性を減らす第一歩にしましょう。
あなたはいくつ当てはまる?
新型コロナが
重症化しやすい人の特徴※2
新型コロナウイルス感染症は、年齢や基礎疾患など、さまざまな要因によって重症化しやすくなることがわかっています※2。さらに、新型コロナウイルス感染症による重症化リスクは、基礎疾患の数が増えるほど高くなることが報告されています※3。あなたはいくつ当てはまるか、チェックしてみましょう。
重症化しやすい人の特徴
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加齢による要因
65歳以上の高齢者
-
予防・免疫状態
ワクチン未接種者
-
呼吸器系の疾患
COPD(慢性閉塞性肺疾患)/ ぜん息 / 間質性肺炎 / 肺高血圧症 / 肺塞栓症 / 気管支拡張症 / 結核
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心血管・代謝・主要臓器の慢性疾患
心疾患(心不全、冠動脈疾患、心筋症等)/ 脳血管疾患 / 慢性腎臓病(透析を含む)/ 肝硬変 / NASH(非アルコール性脂肪肝炎)/ アルコール性肝障害 / 自己免疫性肝炎 / 糖尿病(1型、2型)
-
免疫機能の低下・異常
悪性腫瘍 / HIV / 固形臓器移植・造血幹細胞移植 / 原発性免疫不全症 / コルチコステロイドまたはその他の免疫抑制剤の使用
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脳神経・精神の疾患
精神疾患(うつ病含む気分障害、統合失調症)/ 認知症 / パーキンソン病
-
生活習慣・ライフスタイル要因
肥満 / 喫煙歴 / 身体活動不足
-
妊娠による生理的変化要因
妊娠および最近の妊娠
化学療法や免疫抑制剤の使用による高度な免疫不全に加え、重症化リスク因子の数、基礎疾患のコントロール状況、当該シーズンのワクチン接種状況、および臨床経過などを踏まえ、重症化リスクを総合的に判断される。
症状や体調に不安がある場合は、自己判断を避け、医師や薬剤師にご相談ください。
重症化したらどうなる?
コロナ感染による
人体への影響
高齢による体力・免疫機能の低下、あるいは基礎疾患による免疫への影響により、新型コロナ感染時には呼吸機能が低下したり、肺炎を引き起こしたりする※4などして、入院が必要になるケースがあります。
オミクロン株(現在の流行株)での報告では、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や糖尿病、脳血管疾患や心不全・心疾患の方は、入院や死亡のリスクが高かったことが報告されています(海外データ)※5※6。
また日本における研究でも、糖尿病の方は死亡のリスクだけでなく、血液浄化療法(腎臓の働きを補う治療)や人工呼吸器、集中治療室での治療を必要とするリスクが高かったことが報告されています※7。
上記の「重症化しやすい人の特徴」のチェックに該当する人は注意が必要です。
オミクロン流行期以前の研究では、新型コロナウイルス感染症による肺炎で入院した高齢者において、退院時には約40%、1年後でも約20%でADL(日常生活動作)の低下が報告されています※8。ADLの低下は、フレイルとも関連する身体機能の変化の一つです。
フレイルとは?
フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間の段階を指します。体力や回復力が少しずつ低下し、ささいな体調の変化などをきっかけに日常生活に支障が生じやすくなるといわれています。しかし、フレイルは適切に対策することによりその進行を緩やかにし、
健康に過ごせていた状態に戻すことができます※9。
連鎖する「3つの衰え」※9
フレイルには大きく分けて3つの側面があり、これらが複雑に絡み合って進行します。
1. 身体のフレイル(筋肉の衰え)
筋力や歩行機能が落ちること。足腰が弱くなるだけでなく、「飲み込む力」が弱まることも含まれます。
2. 心のフレイル(気力の低下)
定年退職や身近な人との別れなどをきっかけに、意欲がわかなくなったり、うつ状態や認知機能が低下したりすること。
3. 社会のフレイル(つながりの減少)
外出が減り、社会との関わりが薄くなること。独りきりの生活や経済的な不安などが背景にあります。
実際の統計は?
データでみる、新型コロナ
入院者数の推移
新型コロナウイルス感染症は、2024~2025年も年間を通じて入院患者が報告されており、とくに夏季・冬季に増加する傾向がありました。一方、インフルエンザは流行が秋から冬に集中。厚生労働省から報道発表されているインフルエンザの発生状況をもとに作成した以下のグラフの入院患者数は、シーズン(1〜5月、9〜12月)の推移を示しています。
新型コロナウイルス感染症と
インフルエンザの入院患者数※10※11

死亡者数の推移
下のグラフは、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザによる死亡者数の推移です。インフルエンザは冬季に、新型コロナウイルス感染症は夏季・冬季に死亡者数が増加する傾向があります。人口動態統計によると、近年、新型コロナウイルス感染症による年間死亡者数はインフルエンザを上回っています。
新型コロナウイルス感染症と
インフルエンザの死亡者数※12

治療方法は?※13
重症化リスクの高い方
抗ウイルス薬治療
ウイルス自体を直接やっつける治療法。
原因であるウイルスが体内で増えたり広がったりするのを防ぐ作用があります。特に重症化リスクの高い人に推奨されています。
- ●のみぐすり
- ●注射など
対症療法
発熱やせきなどの症状を抑える治療法。
ウイルスが増えるのを抑える効果はありません。
- ●解熱薬
- ●咳止めなど
重症化リスクの低い方
治療により様々なリスクや不安を
軽減することが期待できます
重症化リスクを減らすためには、早期診断・治療が大切です。
ご自身やご家族の健康を守るだけでなく、社会全体の感染拡大防止につながる可能性があります※14。気になる症状がある場合は、迷わず医師に相談しましょう。
監修にあたって
新型コロナウイルス感染症は、年に1-2回の流行を繰り返しており、入院に至る方や身体機能の低下が長引いてしまう方、残念ながら死亡してしまう方がいらっしゃいます。まだまだあなどれない感染症です。
特にご高齢の方、基礎疾患をお持ちの方はワクチン接種をご検討いただきたいですし、もし体調がすぐれないと感じたら早めに医療機関を受診するよう心がけましょう。

学校法人 朝日大学病院 感染症内科 教授
朝日大学歯学部 医科学総合講座
内科学分野 教授
三鴨廣繁先生
※1 新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況)2026年(外部サイト)(閲覧日:2026年7月24日)
※5 Risk of severe outcomes from COVID-19 in comorbid populations in the Omicron era: A systematic review and meta-analysis.
Chapman A,et al.Int J Infect Dis.2025 sep;158:107958
※6 Hamid S,et,al.Am Jprev Med.2026 May;70(5):108227
※7 Suwanai H,et ai..PloS One.2025Mar19;20(3):e0319801
※8 Miyashita N et al., Influenza Other Respi Viruses. 2024;18(2):e13251
※10 新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等). 2024–2025.(外部サイト)(閲覧日:2026年7月24日)
令和6年1月~令和7年12月の各月における、基幹定点医療機関(約500カ所)からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による入院患者の届出数。
※11 インフルエンザに関する報道発表資料 2024/2025シーズン、2025/2026シーズン. 2024–2026.(外部サイト)(閲覧日:2026年7月24日)
令和6年9月~令和7年12月の各月における、基幹定点医療機関(約500カ所)からのインフルエンザによる入院患者の届出数。(期間:2024年1月~2025年12月。2024年6月~8月、2025年6月~8月はシーズン外にてデータなし)
※12 厚生労働省:人口動態調査 人口動態統計月報(概数)(https://
www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html)(外部サイト)(閲覧日:2026年7月24日)